モンテッソーリ教育では自己のコントロールが
とても大きな意味をもちます。
その中には動きのコントロールの他にも
感情のコントロールというものがあります。
そのなかでも今日は感情のコントロールについて
まずは基本の感情についてお話したいと思います。
感情の種類
- 喜び
- かなしみ
- 怒り
- 驚き
- 恐れ
- 嫌悪
これらが基本の感情です。
もちろんこまかく分類された感情もたくさんありますが、
基本の感情をしっかりと認識することが
最初の一歩になります。
認識するにはまず感情を「ことば」と
繋げていくことが重要です。
ことばと繋げることはなぜ大事なの?
こどもが自分の感じた感情を
ことばにできないとき
「なにかわからないけどイライラする」
と言ったように爆然と不安や怒りを心と体で感じ、
なにか分からない敵に襲われている感覚になることがあります。
そのせいで泣いてぐずってしまったり
物や人にあたってしまいながら
どうにか表現しようともがいてしまいます。
そうすると「怒っている」ということばを
知ることで怒りを認識し、
より良い表現方法があると気づくのです。
その経験を繰り返すことで
自分の感情の「怒り」という概念を確立させていきます。
しっかりと感情を認識できるようになれば
その感情をどう表現すればいいのか
その感情にどう向き合えばいいのかがわかりやすいので
感情を認識することはとても大事なのです。
感情の認識をサポートする方法
- まわりの人間が感情をことばで表現するのを見せる
- こども自身の気持ちについて話す
- 写真や絵本などで他人の感情について話す
こどもはまわりの人間の感情表現をよくみています。
こどもの学ぶプロセスのなかに
情報収集というプロセスがあるからです。
まわりの人間が感情をことばで表すことによって
他人の感情表現の情報を取得し、表現の習得に役立てていくのです。
その収集した情報をこどもは自分の状況にあてはめ
自分の感じる感情をカテゴライズして
ことばにつなげていくのです。
まだことばで表現することに慣れていなくても
まわりがことばにして話してみることで
感情にマッチしたことばをみつけられることがあります。
その他にも写真や絵本のなかの人物の表情などから
感情を読み取り、ことばにしていく練習も効果的です。
感情についての情報をたくさん集めた分だけ
こどもは感情表現について自信をつけられます。
おすすめなのは「感情カード」なので
次回詳しく紹介します。
ネガティブな感情の表現について
例えば、こどもが怒っていて
物を投げて表現しているとします。
まずはこどもに気持ちを聞いてみて
もしことばにできていないようなら
「怒っているのかな?」など
ことばにしながら話してみてください。
こどもの感情を理解しようとしていることを示した上で
「ことばで言ってくれるともっとわかりやすい」
と表現方法を提案してみましょう。
その後
こどもが感じた感情自体に問題はなく
感じることは悪いことではないということを伝えて
問題なのは感情表現の方法であると話し
そして適切な感情表現を提案してみてください。
そうすることで
こどもがネガティブな感情に蓋をすることを
防ぐことができます。
感情については今後も色々と書いていくので
ぜひ楽しみにしていてください!